万病のもと「腸漏れ症候群」を、腸活で予防しましょう!
最近、腸内フローラの改善に関心が高まって、腸活が話題になっています。それは腸の不調を訴える人が、年々増えている背景があるためと考えられます。そして腸の不調(炎症)が続くと、「腸漏れ症候群」という状態がおきて、様々な心身不調の原因になることがわかってきています。
以前にお知らせした「副腎疲労症候群」の原因としても見逃せません。
●腸漏れ症候群とは?
欧米では、リーキー・ガット・シンドローム(Leaky Gut Syndrome:LGS)と呼ばれており、腸だけでなく全身に様々な不調を引き起こし、多くの重大な病気につながる可能性の高いトラブルとして大きな注目が集まっています。
リーキーは「漏れている」を、ガットは「腸」の意味で、「腸漏れ症候群」と訳されますが、腸の粘膜に穴があいて、そこから毒素や細菌、未消化の食べ物が血液中にもれ出てしまう状態のことです。
正常な腸粘膜は、隣同士の細胞と細胞の間が非常にしっかりと結合しており、異物や未消化物が簡単に体内に入れないような防御壁になっています。ところが様々な要因により腸が疲弊してくると、細胞と細胞が接している壁同士の結合部分(タイト・ジャンクション)がゆるんできて、穴のようにこの隙間がどんどん広がっていくのです。 ひどい人の場合には、無数の小さな穴があいていると考えられています。
この隙間から、正常なら通過できない大きさの毒素や細菌、未消化の食べ物が血液中にもれ出てしまうことになり、それらの異物が全身に拡散されてしまいます。免疫細胞は、それらの異物から身体を防御しようと攻撃しますので、全身で慢性炎症やアレルギー反応が起きることになり、様々な症状や病気の原因になります。
●腸漏れ症候群(LGS・リーキー・ガット・シンドローム)の症状や疾患は?
*「腸漏れ」が引き起こす不調症状
・下痢 ・便秘 ・消化不良 ・胸やけ・ 嘔吐 ・吐き気
・頭痛 ・頭がスッキリしない ・耳鳴り ・聴覚過敏 ・めまい
・鼻づまり ・息切れ ・肌荒れ ・慢性湿疹 ・抜け毛
・慢性的な疲れやすさ ・慢性の全身倦怠感 ・原因不明の微熱
・免疫力の低下 ・風邪のひきやすさ ・不眠
・落ち込みやイライラ・不安感や気力低下などの精神不安など
*「腸漏れ」が引き起こす疾患
・食物アレルギーをはじめとしたアレルギー疾患
・喘息 ・アトピー性皮膚炎 ・セリアック病
・動脈硬化 ・糖尿病 ・肝機能障害
・過敏性腸症候群 ・炎症性腸疾患
・慢性疲労症候群 ・甲状腺機能低下症
・自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症など)
・うつ病 ・統合失調症
・自閉症 ・ADHD(注意欠如、多動症)・認知症など
※これらの症状や疾患は、慢性化し長期化することが多く、大学病院などでの精密検査でも原因不明、治療困難とされる場合がほとんどです。
●腸漏れ症候群(LGS・リーキー・ガット・シンドローム)をまねく原因は?
昔は「腸もれ」になる人はほとんどいなかったはずですが、高度経済成長期以降、暮らしが便利になり、食生活が変わり、ストレス過多も加わるなど腸内環境を悪くさせることばかりになっています。
具体的には、
・除菌殺菌スプレーなどを多用する過剰な清潔志向
・糖質が多く、食物繊維の少ない食事(悪性菌が増え、良性菌が減る)
・小麦などのグルテン含有食品、乳製品などのカゼイン含有食品の摂りすぎは、腸炎や体内での炎症を起こし、中枢神経の興奮物質に代謝される場合もある
・素材から食事を作るゆとりが減り、外食、加工食品や添加物の摂取が多い
・防腐剤、漂白剤など殺菌作用のある成分を含む食品の摂りすぎ
(体内で腸内細菌へダメージを与える)
・残留農薬野菜や遺伝子組み換え食品の摂取
・抗生物質・ステロイド剤・制酸薬、痛み止め・ピルなど薬の多用
・排気ガス、大気汚染物質、放射線、喫煙、トランス脂肪酸、食品添加物、残留農薬、ストレスなどによる活性酸素の悪影響
・慢性的なストレスや不規則な生活、運動不足、睡眠不足などにより、自律神経失調が生じると腸内細菌のバランスに影響を与える
●腸漏れ症候群(LGS・リーキー・ガット・シンドローム)を治すには?
約500種類、100兆個といわれる腸内細菌の良性菌、悪性菌、日和見菌のバランスを取ることや、腸内細菌の数や種類を増やすことが重要になります。
上記のような問題で腸内良性菌が減少し、悪性菌が増殖している腸内環境が腸漏れ症候群をもたらす一番の問題のため、良性菌を増やすような食生活や生活環境の改善、ライフスタイルの見直しなどが必要になります。
腸内環境を改善するための良い食事としては、
・腸炎を起こしやすい小麦、乳製品を避け、悪性菌の餌になる砂糖や果糖、人工甘味料などを摂らないようにする。
・炭水化物をへらす代わりに、タンパク質や適量の良い油を毎食摂取し、エネルギー源にする。
・食物繊維は良性菌の栄養源になり腸内の未消化物や腐敗物質の排泄をすすめるため、できるだけ沢山の野菜を摂取する。野菜の一日に食べる摂取量の目安は、両手を広げて合わせたくらいの大きさの容器に、大盛りになるくらいが理想です。
また、海藻、きのこ類、大豆類、山芋、オクラ、にんにく、モロヘイヤ、ごぼう、キャベツ、こんにゃく、切り干し大根、寒天、アボガド、ゆず、プルーン、いちじくなどの水溶性食物繊維を多めにとることをお勧めします。
・発酵食品(納豆、キムチ、ぬか漬け、ピクルス、ヨーグルト、味噌など)を毎日摂取するのが理想です。
・避けるものとして、前述したように加工食品など添加物の多い食品を減らしましょう。
また、マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸は摂取しないようにし、オリーブオイル、ココナッツオイル、アマニ油、エゴマ湯、しそ油などを摂取するようにして、体内に炎症が起きにくい油の使用を心がけてください。
・どうにも腸内環境が改善しない場合には、乳酸菌やビフィズス菌のサプリメントや酪酸菌を含むミヤリサンのサプリメントなども効果的です。
腸漏れ症候群は様々な体調不良を引き起こします。腸漏れ状態にならないような食生活や生活環境、ストレスを蓄積しないライフスタイルを目指しましょう。
病気の予防や、健康を維持増強するために、腸内環境を良くすることは非常に重要なポイントです。
新型コロナウィルス対策としても!
腸活で良い腸内フローラづくりをして、コロナウィルスに負けない免疫力をつけましょう。
引用文献:「腸もれ」があなたを壊す」 藤田絋一郎著
「人の健康は腸内細菌で決まる」光岡知足著
治療参照 副腎疲労外来👉
院長 佐久間一穂
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