うつ症状 巣ごもりストレス症候群 新型コロナ流行化で!
コロナ流行の中、外出や行動制限され、これまで慣れ親しんだ、個人&社会の生活パターンが崩れ、精神的にも肉体的にもバランスが取れなくなりストレスを感じている状態にあります。また、TVやネットなどの情報もコロナ感染の情報ばかりで、潜在意識に感染への不安や恐怖が植え付けられていて、自然に活動を制限してしまい、ストレス発散ができなくなっています。
これらのストレス状態を「巣ごもりストレス症候群」と表現してみました。
●心身にどのようなストレスが認められるでしょうか?
在宅ワークの方々のストレス状態・・・
在宅だったり、出社したりで、生活リズムの乱れ、起床時間、食事乱れ、一人暮らしの人では、食事も買い物に出るのも億劫になり、同じインスタント食品を毎日食べていたりで、栄養バランスも偏ってしまっていることが増えています。
在宅だと休憩時間無しでPCに向かう状態、運動不足(万歩計で100歩)、肩コリ腰痛、血行不良の疲労感、睡眠不良な状態になっています。
ストレス解消の夜のスマホ依存が不眠、便通不良、体調不良になる悪循環となり、体調が悪いと自律神経や脳内ホルモンのバランス乱れて精神的な疲労にもつながります。
それに加え、PCでのテレビ会議以外では他者と話をしない生活が続き、孤独感、孤立感などから気分がふさぎがちになっていると話す社員さんが増えています。
主婦の方々のストレス状態・・・
夫が在宅ワークで自宅にいると、気遣いから自分のペースでの生活パターンが崩れ、窮屈な気分が持続しリラックスできない事が増え、また子供も自宅にいる場合には家の中での密ストレスが起きています。
友人同士で会うことも、感染不安から皆が避けあっているので会えないし、電話で話すにしても、自宅に家族がいると愚痴も話しにくいので、ストレス解消が難しいと・・。
そのため、ストレスが蓄積して、イライラ、不眠、憂うつなどの訴えで受診される方も増えています。
高齢者の方々では・・・
子供や孫に会えずコミュニケーション不足や孤立状態になり、不安や抑うつ、気力の低下が生じ、身体活動も低下してしまいます。これらが重なり脳神経機能が低下し、認知症の発症に影響したり、認知症の症状が進んだりする事が増加している様です。
その他、健康上の相談で、コロナ太りの相談も年齢性別を問わず増えています。
偏った食生活が続き、間食がふえて、運動不足になっており、筋力が低下し代謝が低下しているので同じ食事量でも体重が増えて、内臓脂肪が増えやすくなっています。
肥満傾向で、血圧が上昇、血糖値が高くなるなどメタボリックシンドロームを発症し治療が必要な患者さんもいらっしゃいます。これらも体内では炎症を招きストレスになっています。
●ストレス対処方法はどうすれば?
*自律神経のバランスをととのえることが大切です。
規則的な生活を崩さない、バランスのとれた食事、毎日の運動習慣も大切です。
良い睡眠を取る様に、朝の散歩、仕事時間と休息時間のメリハリをつける、
仕事の後の運動をして心身の緊張を緩めましょう。
入浴も、自律神経の副交感神経を高めリラックスするストレス解消法です。シャワー
だけで済ませずに湯船につかり半身浴をしましょう。
ヨガ、マインドフルネスなどの呼吸法、リラックスする時間を意識的に作ることが大
切です。スマホで眠くなる音楽や、マインドフルネス睡眠法で熟睡してください。
睡眠に質が低下し、メラトニンの分泌が悪くなると、疲れが取れずに疲労が蓄積し、
身体的不調や精神的不調にも繋がります。
*気分転換(この機会に、これまでしなかった事を取り入れましょう。)
笑う、発声、日光浴、森林浴(多少木々がある公園でも十分です)、何も考えずに青
空の雲の流れや、月や星を見ながらボーとするのも意外に楽しいものです。
半身浴(ぬるめのお湯で、アロマの香りやリラックスできる音楽を聞きながら15~
30分入浴しましょう。)この機会に、植物野菜育てる、メダカ育てるなども如何でし
ょうか。また、コロナ終息後のプランを立てて楽しみづくりをしましょう。
トランポリン、ゲーム感覚での運動、YouTubeでも運動など、楽しみながら運動をす
る習慣をつけると、コロナ後の健康管理にも良いです。
*精神状態の安定のために。
不自由さを嘆かず健康第一と開き直りましょう。
今を乗り越え、自由に行動できる日に何をするか考え計画する。
不安になりすぎて、ステイホームしすぎない。
三密を避けて散歩したり、運動や趣味をするのは問題ありません。
繰り返し悪いニュースばかりを見ないようにしなしょう。
友人や家族とのzoomなどでのテレビ会話をしてみる。
映画や家族パーティーなど家族で楽しめる事を見つけて、家族のコミュニケーション
を深める良い機会です。
無心になれる事をする。面倒くさがらずに行動する。
自分だけ孤独と思わない。(孤独と思う人は、何故孤独と思うのかを考えて見る良い
機会です。会社だけなどの狭い関わりしかなかったなら、心から楽しめる趣味や社会
との繋がり方など、自分の心を深堀りしたり、逆にこれまでより外に目を向ける良
い機会にしてみて下さい。)
●コロナの機会を、健康なライフスタイルを作る
きっかけにしませんか?
一日は一日でしかありません。でも、どう過ごすかで、明日は変わります。
今、健康的な生活習慣作りをして置けば、コロナ終息後も健康的に生きられると考
え、積極的に心身のストレスに対処できるライフスタイルに取り組んでみては如何で
しょうか。
院長 佐久間一穂
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