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有害重金属の蓄積が様々な病気や症状の根本原因のことがあります!(水銀編)

水銀の毒性は非常に強く、神経毒性があり、世界的な健康被害が問題になっています。

やや古いデータですが、国連環境計画(UNEP)の報告書によると,2010年に大気へ排出された水銀の量は,世界全体で1,960トンにのぼり,特にアジア地域からの排出が大半を占めています。

さらに日本人は、マグロなどの水銀を多く含有する海産物の摂取量が多いため、体内への水銀蓄積が世界的に高い水準にあります。

 

●水銀(Hg)の問題

              地域別毛髪総水銀濃度 

         2013年国際水銀会議の報告(環境省)から引用    

     http://nimd.env.go.jp/events/kokusai/kokusai_2013m.html

       

          

             水銀中毒Wikipediaより引用

水銀の環境中への排出量は、水銀を使用した金採掘からの大気排出量が最も多く、次いで火力発電や製鉄所等での化石燃料の燃焼、非鉄金属の精錬、セメントの生産、廃棄物処理の順となっており、これらで全体の80%の排出量を占めています。これらの人為的発生のために、北極圏のいくつかの海洋哺乳類種では、水銀含有量が産業革命以前の平均 12 倍にまで上昇しています。この上昇は、1900年代初頭に産業の発展に伴い加速しました。

水銀による海水汚染、大気汚染が進み、環境汚染による生物への被害が表面化し,地球規模で問題となっています。

 

●主な水銀の摂取源

1) 一番問題になるのは、魚からの摂取です。

水中の微生物は、水銀を取り込み、メチル水銀に変換されます。ほとんどの生物はメチ

ル水銀を急速に吸収します。特に魚は、水から多量のメチル水銀を取り込む生物の一種   

として挙げられ、蓄積された水銀は食物連鎖により濃縮され、その魚の過量摂取が健康  

被害につながります。

*注意が必要な魚の種類と量

キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロなどは、比較的水銀量が多い魚です。1週間に約80gまでを目安にしましょう。

・キダイ、マカジキ、ミナミマグロ、クロムツなどは、やや水銀量が多い魚です。

1週間に約160gまでを目安にしましょう。

・キハダマグロ、ツナ缶、サケ、アジ、サバ、イワシ、サンマ、タイ、ブリ、カツオなどは、水銀量は少ない安心な魚です。

b)摂取源のもう一つの問題は、アマルガム(歯への金属の詰め物)です。

アマルガム(歯科用水銀アマルガム)は、1970年頃から2016年まで虫歯治療の際に保険適用の歯科金属として詰めることを認められていた歯科材料です。

アマルガムは、50%の水銀を含む金属です。世界各国で使用禁止にされていますが、日本では保険適用から外れただけで使用禁止とまではなっていません

日本では知らない間に歯にアマルガムの詰め物をしている方が、まだ沢山いらっしゃいます。そのために、慢性の心身の不調に悩まされている方が少なくありません。

危険そうだから除去したいと考えられるでしょうが、アマルガムを簡易な方法で除去するとかえって危険です。削る際にその摩擦熱で水銀蒸気(気体)が発生し、危険であるため、いかに吸い込まないようにするのかに注意を払う必要があります。

※安全なアマルガムの除去を行っている歯科医院で、治療することをお勧め致します。

 

●水銀の毒性・症状・疾病

(下記疾患などの根本的な原因になっていることがあります!)

*神経疾患(運動と感覚)

  運動:震え、痙攣発作、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)

  感覚:アルツハイマー病。情緒不安、うつ状態、不安、漠然とした自殺願望

 *免疫疾患(自己免疫疾患)

  全身性エリテマトーデス、強皮症、関節リウマチ

 *心血管系疾患

  原因不明の心臓痛、高血圧、低血圧、頻脈、不整脈

 *その他

  慢性疲労、靄(もや)がかかった脳、胃腸障害、全身の筋肉痛、関節炎、耳鳴り、

  性ホルモンや甲状腺ホルモンの低下、肩こり・首の痙攣、乾癬など

*妊婦の場合は、水銀が胎盤を通過して、胎児の脳に強い障害を起こします。

(妊活の時には、デトックス治療を健康な赤ちゃんの出産のためにお役立て下さい。)

 

●当院のデトックス(キレーション)治療について    

当院は、世界的にデトックス効果が認められているリポソーマル治療を行っております。

この治療法は、アメリカのQSS(クイックシルバー・サイエンティフィック)による世界最先端のデトックス研究から生まれた治療アプローチで、体の自然な解毒機能を修復し、毒素排泄を促進させる治療方法です。

次回からは、鉛、ヒ素、カドミウム、アルミニウムについてご報告します。

 

  ミチワクリニック院長 

  佐久間一穂

  michiwaclinic.jp

 

 

 

 

 

                                        

 

 

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