「コロナうつ」が増えています!うつ病について、わかりやすく説明します
●うつ病、うつ状態とは?
昨今、統計によると日本人の20~25%は、一生のうちで一度はうつ病になっています。
いつ自分がなってもおかしくない病気、症状なので、ある程度理解しておいた方が良いと思います。
うつ病というと「心の風邪」というキャッチフレーズを思い浮かべる方もいらっしゃるとおもいますが、この表現は精神的に弱いというイメージにもなりやすく、私はあまり好ましくないと考えています。
うつ病は、脳神経の疲労が原因でおきる状態です。脳疲労がおきる要因は様々ですが、そのダメージにより、セレトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなど脳神経伝達物質の分泌低下や伝達障害が起きてしまいます。その結果、思考力や判断力の低下、意欲や気力の減退、
気分の落ち込み、不安感や焦りの高まり、睡眠障害などをきたしている状態です。
うつ病は、精神力の強い人でも、過剰なストレスで脳神経被労をきたすと発生する症状です。うつ症状がある場合には、うつ病=精神力(心)が弱いとのイメージから離れて、早めに専門家に意見を求めることをお勧めします。
●うつ病の症状について
うつ病というと、気分の落ち込み、悲しさや寂しさが強まるなど、気分や感情の症状が主な症状と理解している人が多いと思いますが・・・。
実は、感情の抑制が起きるだけでなく、
*思考力、判断力の低下 (ボーとして考えがまとまらない)
*集中力、記憶力の低下 (考えるのが疲れる、物忘れが増える、覚えられない)
*気力・意欲の減退 (何事もやる気がなく、布団から起き上がるのが辛い)
*生きる活力の減退 (むなしさ、生きる意味とは?との無価値感が強まる)
*不安感、焦り (理由のない落ち着きのなさ、自信喪失感)
*いろいろなことへの興味関心の減退 (楽しめない、やる気が起きない)
*億劫さ(面倒くささ)、疲れやすさ、身体のだるさ
*睡眠障害(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒)
*欲望の減退:食欲の低下(体重減少)、性欲の低下
*自律神経失調症状:
頭痛、めまい、動悸、高血圧、胃痛(嘔気)、腹痛(下痢)、筋肉痛(こわばり)、冷え、ほてり、発汗(寝汗)などの身体症状も伴うことも少なくない
など、数週間以上、継続的に、気分や感情の不安定さ以外の症状も認めます。
むしろ気分、感情以外の症状の方がメインのことも少なくありません。
●うつ病やうつ状態が起きる原因は?
*仕事関連
・過労、プレッシャーのかかる仕事、自分に不向きな仕事、適応できない仕事内容や職場環境、キャパシティーオーバーの仕事、一人で抱え込み(NOと言えない)などの状況が持続して脳疲労が蓄積しエネルギー切れを起こす。
・人間関係のストレス、パワハラ、モラハラ、セクハラなどによる大きなショックが契機になり脳被労をきたすことも少なくありません。
(人間関係ストレスによるダメージの方が強いことがあります。)
*プライベート関連
・家庭内不和、子育てのストレス、教育ノイローゼ、家族の病気
・夫婦のいずれかがADHD、ASDなどの発達障害のためのストレス
・不妊治療、産後うつ
・介護ストレス、老後不安、経済的不安
*その他
・新型コロナ感染による影響:
様々な不安、孤立化、家族関係の変化、テレワークへの不適応、運動
不足、睡眠障害
・地震や地球温暖化などによる天災の被害ストレス
●心身の不調を一人で抱え込まないようにしましょう!
様々なストレスが急に増えている現代は、自覚なく脳神経被労が蓄積していたり、自律神経やホルモンバランスが崩れやすくなっています。
家族や友人、同僚などとのコミュケーションを増やしたり、趣味を楽しんだり、運動機会を増やすなど、意識的に気分転換をはかり、リラックスできる環境を作るようにしストレス解消していくことが必要です。
また、上記の様な症状が継続する場合は、一人で考え込まずに早めに専門家に相談することをお勧めします。
ミチワクリニック院長 佐久間一穂
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